昨日、夢や目標を実現するためには、身につけるべき新しい習慣を否応なしに行わざるを得ない日常の行為とくっつけるといい、という話をした。
今日はそれに関連する話題だが、毎日の生活の中で必ずやらなくてはならないが面倒くさくてなかなか気が進まないようなこともまた、同じように何か別の行動とくっつけてしまうことで無理なく実行できるようになる、という話をしたい。これは何にでも使える自己管理の方法であるのだが、わたし自身の体験としてこのやり方がもっとも有効なのが掃除である。
清潔の感覚は千差万別
掃除というのは、人によってその程度や頻度が見事にばらばらである。綺麗好きな人はいつも清潔・ぴかぴかの状態を保つようにせっせと掃除整頓を欠かさないが、ずぼらなひとは別に誰が来るわけでもないし構わないじゃないかという思いから、ぐちゃぐちゃの部屋でも普通に暮らしていたりする。
前者の場合は別に今のままでOKなのだが、問題は後者である。たしかに自分しか住んでいないのであれば、その部屋の状態がどうであろうと個人の自由ではあるのだが、やはり汚いよりかは綺麗なほうがいい。それに、汚すぎて誰も家に呼ぶことが出来ない部屋というのは、やはり考えものである。そこで、無理なく住まいを綺麗にするために、日常の行動と掃除をくっつけてしまおうというわけである。
ちょっと立ちあがるたびに、どこかしらを掃除する
具体的にいえば、席を立つたびにどこか一箇所の掃除・整理整頓をするのである。例えば食事終わりに流しにお皿を持っていくときに、ついでに流しも綺麗にする。あるいはトイレに行った帰りに床を拭くなどして、何かの折に席を立つとき、あるいは移動をするときに掃除してしまうのである。
これは、なかなか効果的である。普通に家で過ごしていて、特にこれといった用がなくても、一日のうちに何回も席を立つものである。そのたびにどこかしらを一ヶ所づつでも掃除・片づけをする事で、住環境はどんどん改善していくのである。たった一手間をかけるだけなのだが、その積み重ねが物を言うのである。
そのうち全体が無理なく綺麗に清潔に!
さらに、この方法のいいところは、家の中の一部分であっても、ある場所が綺麗になる事で他のところも綺麗にしようという気持ちになってくる点にある。これは何も無理にそう思い込むというのではなくて、自然とそういう気持ちになってきて、部屋を綺麗に保とうと意識するようになってくる。要するに、床が散乱しているから、家に帰るなりすぐに脱ぎ捨てた靴下をそのままにしてしまうのである。もし床がぴかぴかに磨き上げられていて、何一つとして物が落ちていなかったら、そんなことは出来ないはずだ。
以上を踏まえると、掃除のコツ、清潔な環境へと改善するためのコツは、立ち上がるたびにどこかしらに手をつけて、まずは一ヶ所でいいから綺麗な空間を作ってしまうことである。これなら無理なく生活環境が整うはずだ。昨日ご説明した「やめないためのコツ」の応用版である。