現状に変化を起こしたいのならば、いまここで、何かをスタートしなければならない。いつまでも待っていたとしても、状況は整わないし、「いつか」は来ない。
わたしたちは、「永遠の今」を生きる存在
そう、わたしたちが体験することが出来る「時」は、つねに今しかないのである。この今現在を大切に出来ない人間、いっぱいに生きることが出来ない人間が、将来のある地点に時が達したときに、何か事を起こすことができるだろうか。答えは否である。
まずやってみる。そこからすべては始まる
どんなに中途半端で、物足りないような、準備不足のように思えても、まずはやってみる。そこから、すべては始まるのである。もちろん、うまくいかないことがほとんどだろう。だが、そこであきらめてはいけない。どうすればうまくいくのか。そのことを念頭において、目の前の事態を切り開いていこう。そうすることで、確実に状況は変わってくるのである。
パーキンソンの法則というものがある。課題の達成に必要な仕事量は、その完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張するというのが、その定義である。
この説にそって考えると、最悪の場合は、完璧さを期すばかりに、スタートを切ることすら出来ない可能性だって、大いにあるのである。要するに、「いつかしかるべき時がやってくるまで待つ」というスタンスである。準備が不足しているという思いから、スタートを切れないというわけだ。このようなパターンに陥らないためにも、準備というのはいつも不足しがちなものであり、むしろ完璧な準備などは不可能であるということを、知っておいたほうがいいだろう。
思い切って取り掛かっているうちに、自然と集中力が発揮されてしまう!
とりあえずやるべきことに取り掛かることのポイントは、もう一点挙げられる。何事においても、とりあえず作業を始めてしまうことで、知らないうちに集中してその作業に取り組める、という点である。
人間というものは基本的になまけものに出来ているため、新しく何かに着手するというのは心の底では面倒臭く思っているのだろう。(そうでなければ、何故わたしたちが先延ばしをしがちなのかに対する説明がつかない)だが不思議なことに、一度作業を始めてしまうと一気にターボがかかって、一点に集中するようにも人間は出来ている。これは、誰もが経験があることだろう。時には想像以上の高いパフォーマンスを発揮することすらあることも、わたしたちは知っている。そうなると、いかにして面倒くさいと思う段階から、一刻も早くえいやっと行動に踏み切れるかということが重要なポイントである。
人間は嘘と言い訳の天才
人間は、嘘の天才だ。そしてそれらの嘘は、自分に対してもっとも多くつくものだ。自分に対してあれこれと理由を付けては言い訳ひねり出し、仕方がなかったんだと思い込むように仕向けるのである。
だが、そのようなことで言い繕うことが出来、だますことができるのは、顕在意識のみである。潜在意識は、そうはいかない。むしろ反対で、ああ、本当はあれがしたかったのに、こんな嘘までついていいつくろってなんて情けないんだと、自己信頼感が薄れてくることになり、どんどん成功から遠ざかってしまうことになるのである。
成功をするためには、とにかく実行すべき課題は先送りすることなく、今すぐにやる、という一言に尽きるだろう。もっとも口で言うのはたやすいことではある。だが、すべての成功者は自分をコントロールして、すぐに行動に移すことで、自らの願望をかなえたのである。叶えたい夢があるのなら、そのための行動を今すぐ起こそうではないか。