特に職場では、重要な案件がこれでもかと押し寄せてくるので、ひとつの作業が終わるごとに心身ともに元の状態に回復するまで、ただ成り行きにまかせて待つということも出来ない。やるべきこと、決断すべきことが山積しているようなときに、このような状態に陥ってしまったら、仕事全体が遅れてしまうことになる。
仕事とは、作業をこなすだけではない
そうなると、気乗りしないままとりあえず次の用件に取り掛かることになるのだが、いつもの調子が戻らないまま目の前の仕事にすぐに取り掛かるのも考え物である。
何故なら精神力が切れてしまった状態では、ベストなパフォーマンスを発揮することは出来ないからだ。注意力が低下し、思考が散漫になっているからである。具体的に言えば、キーボードのうち間違いや書き損じが多くなるなど、明らかに仕事の能率が落ちるのである。そのような状態で作業をしてもミスを誘発するばかりで、かえって周りの足を引っ張ることになりかねない。今日の仕事の多くは、ただ機械的な作業だけに終始するものではないことを考えると、この点は特に注意をすべき点である。
疲れているのは肉体ではなく脳!
では、このようなときはどうすればいいのか。リセットして再び集中力を研ぎ澄ませるために、何が効果的なのか。
そもそも、集中力が途切れて虚脱感に陥っているという状態とは、要するに疲れているということに他ならない。もっとも疲労には脳の疲労と肉体のそれがあるが、オフィスで感じるそれの多くは脳の疲労である。集中しすぎることで頭がぼんやりしてくるのである。
甘いものを食べる
そのような時には、甘いものを食べるといい。甘いものは脳のエネルギー源であるといった話は、今日広く知られているところである。甘いものを食べることでブドウ糖が補充され、脳が活性化するのである。職場でお菓子を食べるなんてみっともないと思うかもしれないが、スイーツ全般に含まれているブドウ糖は、脳にとって唯一のエネルギー源であるといわれているのだ。仕事効率アップを考えると、一仕事終わるごとに甘いものをぱくつくというのがいいのである。
現代型疲労の解決策
第三次産業が多くを占めるようになった今、仕事における疲労のほとんどは、脳に負担がかかったことから生じるものであるといっていい。それゆえ、そのための対応策は今日の職場環境において真っ先に考えるべきものであると思う。大げさなことを言うならば、職場にお菓子を常備しておくぐらいでちょうどいいのである。
大の大人がお菓子だなんてと思うかもしれないが、これは気休めなどではなくて、医学的根拠がしっかりある話なのだ。甘いものは、いい仕事をする上での必須アイテムなのである。