『意思決定力』本田直之/著

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目標を達成する上で、もっとも大切なことはなにか。それは、よし、やるぞとこころに決めることではないだろうか。言い換えるならば、意思決定のちからである。言うまでもなく、どんなに立派な計画や大きな野心を抱いていたとしても、それを実際にやろうということを心の底から決意しなければ、実現することはない。意思決定とは、あらゆる物事すべてのスタートラインとして、重要なものなのである。本書は、この意思決定の大切さを説きながら、かつ仕事や日常生活の中でその能力を高めるためのたすけとなる考え方や習慣について述べられたものである。

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現代人は意思決定力が弱っているか

本書の初めで著者は、現代人は、意思決定のちからが弱まっているのではないかと問題提起する。その理由として、近代以降、個人の人生に関わる領域のおおくのことを、社会や企業などのシステムが代行してくれるようになったと述べる。特にサラリーマンにいたっては、税金や社会保険料の払い方ひとつとっても、人任せであると指摘する。これは、確かにそのとおりである。このようなシステムは、便利である反面、会社組織に自分のすべてを丸投げしていることを意味する。年功序列、終身雇用制度が維持されていたころならば、ただぼんやりと身をゆだねているだけでも、まさに揺り籠から何とやらの感覚でのんびりと生きていくことが可能だったが、今日のような経済情勢をふまえると、そのような生き方は懸命ではないのは明白だ。そう考えると、意思決定する力がない、あるいは意思決定そのものをしないというのは、人生に対して大きなリスクを背負い込むこと以外の何物でもないことに気づく。

小さなことからこつこつと意思決定をしていこう!

では、どうすれば意思決定力が磨かれるのか。それは、まずは小さなことでいいから、状況を分析して、何かを決めるということを、繰り返すようにすることによって養われる。なぜ、日常のなかで何度も繰り返す必要があるのか。それは、小さな決断を繰り返していなければ、ある日大きな決断を迫られたときに、それを実行することなど、出来やしないからである。

参考記事

成功している人がしている、たった1つのこと。それは「習慣化」である。

部屋の掃除も、日常の行動にくっつけてやってみよう!

人間は変化することが苦手である。いや、もっと身も蓋もない言葉をつかうならば、現状から脱することが、大嫌いなのである。これは、自己啓発や心理学関係の本において、思いグセやコンフォートゾーンといった言葉で指し示されることだが、このような傾向は人間が持っている生存本能の負の部分であるといえる。そう、変るためには、現状から脱しなければならないのに、わたしたちは自らブレーキをかけてしまうのである。だが、変化のスピードがとてつもなく速い今日、それは明らかにリスクである。

意思決定力の磨き方

では、具体的にどうすれば意思決定力を磨いていくことができるのだろうか。結局は、あらゆる自己改造と同じく、自分が負担に思わない程度のことを少しずつ意思決定していきながら、自分のスケールを大きくしていく、というところに話は落ち着く。

著者は、意思決定をスムーズに行うためには、オールオアナッシングの思考違法を止めることが大切であると述べる。オールオアナッシングで物事を捉えることは、思考停止そのものといっていいだろう。正解はひとつしかないというのが日本の学校の教育のルールであるが、実際の社会は、そのようなものではないということを、わたしたちは知っている。さまざまな要因が複雑に絡み合っているのが現実なのだ。

現状を見つめ、さまざまな要因を分析し、自分の頭で考えたうえで、その時々にもっとも適切な決断を下すことができるか、出来ないか。それで人生は大きく変ってくる。本書を読んで、ぜひ意思決定力を磨いていこう。
意思決定力
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