『韓流スターと兵役 あの人は軍隊でどう生きるのか』康熙奉/著

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韓流スターのファンである人は、応援しているスターが、兵役により、芸能活動を休止してしまったというような経験が、あるのではないでしょうか。

強制的に軍務に着かなければならないというルールがある、韓国という国の事情はおいといて、ファンとしては、非常に理不尽な思いをいだかれるでしょう。
本書は、韓流スターの兵役について、書かれたものです。

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私たち日本人にとって、「兵役」といってもピンときません。
第二次世界大戦前の、日本では兵役がありました。
今から70年以上前の話ですから、当時をよく知っている人は少ないでしょう。

当時の、二枚目映画俳優だった上原謙(加山雄三の父)は、人気絶頂の頃に兵役に着きました。
現在の韓流スターと同じ境遇です。

すると、上原謙が入隊した部隊には、連日ファンの人が押しかけてきて、訓練を見学していたそうです。
ファンレターも部隊にたくさん届き、軍の人は困り果てていたようです。
これでは、訓練の邪魔になると考えた上官は、上原謙が発熱で寝込んだのを理由に、除隊させてしまったと言います。

韓国の場合は、芸能人であっても、兵役が短縮されたり、免除されたりすることは、まずありません。
彼らは、2年間の兵役の義務が課せられているのです。
韓国には、良心的兵役忌避(思想信条、宗教的理由などから兵役を拒否すること)が認められていません。
したがって、強制的に軍隊に入れられることになります。

ファンの心情も複雑だと思いますが、それにも増して、実際に徴兵されてしまうスターたちの心境は複雑です。

彼らが一番心配するのは2年間兵役に着いているあいだに、ファンの心が離れてしまうことです。
確かに、人気絶頂のスターにとって、2年間のブランクは圧倒的に大きなものです。

この本は、韓流ファンの視点によりそって書かれているので、簡単な言葉で、まったく知らない韓国の事情を、分かりやすく教えてくれる本です。

そして内容は、非常に充実しています。
例えば、軍隊に入る代わりに警察に入るという代替制度がある、ということを知っている人は、それほどいないのではないかと思いますが、こういったことまで触れられています。

これは「義務警察」という制度です。
軍隊ではなく、義務警察で一定の期間を勤めあげると、兵役を終了したものとして扱われるのです。
ちなみに東方神起のチャンミンは、義務警察になりました。

こういった、詳しい事情も説明されているので、この本を一冊読めば、かなりの韓国通になれると思います。

是非、本書を通じて、隣国の若者たちの心情を理解してほしいと思います。

韓流スターと兵役 あの人は軍隊でどう生きるのか〈電子書籍Kindle版もあります〉
韓流スターと兵役 あの人は軍隊でどう生きるのか〈電子書籍Kindle版もあります〉

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