『仕事も人生も4つのボールでうまくいく』 タッド・バッジ/著

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近代以降、人間とは理性があって、いつも冷静で合理的な存在であるというふうに規定されるようになったが、真実は異なる。人間は、実に多面的な存在である。

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人間は多面的な存在

特にそれは、社会的な役割において、実感するものだ。具体的にいえば、会社でひとつの役職について、業務を遂行している自分、家族や恋人の前での自分、友人と遊ぶときの自分、そして、ただ一人でいるときの自分といったふうに、さまざまな「わたし」が、一人の人間のなかには存在している。

そして、これがポイントなのだが、先ほど挙げたそれぞれの側面ひとつひとつのペルソナは、確実にずれていて、別々のものであるはずだ。いつも完全に同一のペルソナを維持しているひとは、絶対にいない。普通に生きていたら、時と状況に応じて、変えざるを得ないのだ。本書は、そのような役割ごとに変わる自分に注目し、人生を豊かなものにしていこうと提案するものである。

4つの側面をそれぞれ充実させよう!

著者は、人間が持っている主な側面は4つあって、それぞれを色のついたボールであらわして説明する。青=「自分」オレンジ=「人間関係」緑=「社会(ボランティア)赤=「仕事」といった具合にである。そして、それぞれを満遍なく、満たしていくことが、幸せにつながるという。

いま、不意に満遍なくという表現を使ったが、それは「均等に同じ時間を費やす」という意味ではない。働くようになると、どうしたって仕事にかかる時間が一番多くなるだろうし、子育てをしているならば、家族とともにいる時間が多くなる。だが、そのような事態に直面した時に、それを理由にして他の側面を押しつぶさないようにしよう、ということが、著者の主張である。何かに集中すると、それに時間や労力を割かざるを得なくなるのは仕方がないことなのでが、人間は、自分の存在のすべてを十全に味わってこそ、豊かな人生であると言える。著者が人生の各側面をボールにたとえるのは、ぽんぽんと投げながらも、どれも落とさないようにするためである。4つの側面を、ジャグリングの要領で楽しみ、こなしていくのである。

大切なことを優先的にスケジュールに落とし込んでいく!

では、具体的に「4つのボールを使った自分の見つめなおし方」を説明しよう。まず、それぞれの側面において、自分にとって大切なことを、忘れないようにすることが大切だ。当然、スケジュールに落としていくことになるが、その際に、役割ごとに色分けした領域を作って、一日、あるいは一週間の予定を作っていく。本書にはその雛形がついているので、さっそく使ってみるといい。

ここまで読んで、ああもしかしてこれは、「7つの習慣の」役割によるスケジューリングでは、と思った方がいらっしゃると思う。そのとおり。同じ理屈である。だが、色分けをして、視覚に訴えるという意味では、こちらのほうがとっつきやすい。さっそく本書を読んで見て、実際にやってみることをお勧めする。

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